埼玉県公立高校、今春の学力検査結果

埼玉県公立高校、今春の学力検査結果

県教育委員会発表の今春の学力検査の結果を見てみましょう。

今春から前後期が一本化されました。100点満点移行は3年目となります。受検者平均点を昨年前期と比較すると国語と理科は上がっていて、特に国語は7点上昇しています。数学、英語、社会は下がっていて、社会は一気に8.5点下がりました。数学は40点を切っています。

 09年までの40点満点の平均点を得点率に換算して比べてみましょう。

国語は08年まで6割を切ったことがなかったのですが、09年の40点満点最後に5割台となり、その後も下降が続いていました。今回は、一気に上昇に転じました。入試の時点での新聞報道によると、県教委の予想平均点は62点で、08年までの水準をめざしたようですが、今一歩でした。

数学は5割前後で推移していましたが、一昨年前期、昨年前後期とかなり下がり、今年はさらに下がっています。県教委の予想は50点で相当開きが出てしまいました。

英語は08年まで5割台半ばを続けていましたが、40点満点最後の09年に4割台となり、一昨年は前後期とも50点台の前半になったものの、昨年は再び40点台後半に落ち込み、今年は40点台前半になっています。県教委の予想は08年並みの55点。こちらも大きな開きです。

社会は5割台後半から6割に上昇しましたが、一昨年大きく下がり、昨年は反動で一気に上昇、今年はまた大幅ダウンで一昨年並みと、難度が安定していません。県教委の予想平均点は57点で昨年並みを期待していたものの、見事に裏切られた、といったところです。

理科は5割台半ばから、08年~一昨年にかけて5割ちょっとの水準に下がり、昨年4割台に下がりました。県教委の予想55点に対し、今年も4割台です。ただ、昨年よりも3.5点上昇していますか、もっと上昇すると思ったのに伸びなかった、ということでしょうか。

全教科とも県教委の予想を下回っていて、国語は2.7点差ですが、あとの4教科はいずれも大幅に下回っています。設問タイプ・内容を踏まえた分析を見ないと何とも言えない部分はありますが、少なくとも受験生たちは県教委の思っているほど得点力がないことは確かです。

このようなレベルの作問が続くと、「少し学力が不足している受験生」と「かなり不足している受験生」の区別がつかなくなり、結局内申で合否が決まる、といったことになりかねません。埼玉県でも来春に向けては「点のとり易さ」に本腰を入れるようになるかもしれません。