全国学力テスト2011

2011全国学力テストの特徴

文部科学省から公表された2011年度全国学力テストの特徴的な設問と狙いを以下にあげてみます。

なお、小学校・中学校の各問題と解答は こちら のサイトをご覧ください。

小学校国語

新聞記事と伝記が小学校で初めて登場しました。

A問題で児童がスピーチする場面を設定した設問は、内容の取り上げ方として適切な点を選択肢から選ばせます。

「話す」「聞く」力を試したものです。

架空の新聞記事を使った設問では、見出し、リード(前文)、本文の関係を理解し、記事全体の構成を捉える必要があります。

国語辞典の使い方の理解度をみる問題も出題されました。

B問題では、冒険家の植村直己さんの伝記を取り上げ、自伝と評伝を読み比べ、書き手の違いや表現の特徴に着目して解釈する力を試しています。

小学校算数

他教科と関連した出題や、算数の知識・技能を実生活に活用する力をみる出題が目立ちました。

A問題の平行四辺形の面積を求める設問では、わざと計算に不要な辺の数値も図中に表記し、必要な情報を取り出す力を試しました。

B問題には、宅配便の荷物サイズや送料の求め方を考える設問がありました。このような問題では、荷物の「3辺の合計」や「重さ」が示された表の見方を理解して、複数の条件に基づき筋道を立てて判断する必要があります。


中学校国語

A問題では、資料集の索引やスピーチを題材に、情報を取り出す力や言語能力をみています。

B問題は資料や長い文章を読ませ、知識の活用力を問う設問が多く、経済協力開発機構(OECD)の学習到達度調査(PISA)と同様の形式の設問もありました。

B問題の、視覚的な図で場所を示す「ピクトグラム」に関する文章を読む設問は、学校図書館を表すピクトグラムを二つ例示し、自分ならどちらを採用するか尋ねています。

日常生活でよく目にするものを題材に取り上げた上で、理由を明確に書き、記述形式が合っていれば、どちらを選んでも正解という、PISAを意識した問題とみられます。

A問題では、ペットボトルのキャップ回収を呼び掛ける生徒会だよりを題材に、文章の直し方を考える設問があり、数学では同じ題材を別の角度から取り上げています。

文科省は「同じ題材でも視点を変えれば、様々な学習ができると示したかった」と、意図を説明しています。

中学校数学

数学的な思考力や表現力を問う問題が多く、中3が3年前、小6の時に受けた算数で出たのと類似の問題も。

A問題で、底面が平行四辺形の四角柱の体積を計算する設問は、3年前と類似問題で、小6の時の平行四辺形の面積を求める問題は正答率85・3%でした。

B問題の野球の投球データを題材にした設問では、資料を読み取る力をみています。球速を横軸、投球数を縦軸にした棒グラフから投球の傾向を的確に捉え、数学的に説明することを求めました。データは、昨夏の高校野球甲子園決勝まで進んだ両投手の実際のものを使用しています。


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