【埼玉県公立高校入試】平均点の推移

【埼玉県公立高校入試】平均点の推移は

埼玉県公立高校入試の平均点の推移を見てみます。

2年前から40点満点が100点満点に移行しているため、40点満点の時代は得点率で換算しています。

08年まで各教科の平均点が極めて安定していましたが、40点満点の最後となった09年以降、変動が大きくなりました。

今春は社会が上昇したものの、他の4教科は下がっていて、5教科合計平均点は48.6%になってしまいました。

ところが、今春の埼玉県公立前期入試の翌日に埼玉版新聞各紙に掲載された入試の記事によると、「県教委の予想平均点は275点(55%)」とのことでした。

つまり埼玉県では本来は55%を目指したにもかかわらず結果が48.6%だったわけで、実は県教委の意向よりも受験生は点数がとれなかったことがわかります。

100点満点に変わってから2年目、出題がまだ安定していない面もあると考えられます。


埼玉県では09年に入試改革が行われ、前期選抜で全県共通の学力検査が全校で実施されることになりました。

08年までの前期選抜ではトップレベル校では独自の小論文型独自問題、他校では難度が2段階の県標準の独自問題を選びましたが、中堅校まででは総合問題を実施しない学校も少なくありませんでした。

後期はもともと全県共通の学力検査でしたから、標準化が一気に進んだことになります。来春からは前後期も一本化されます。


標準化した場合、「上から下までの様々な学力層の受験生を、単一の問題で合否を決めようとすること」になります。

このとき、トップ校や進学色の強い高校からは学力検査問題を難しくしたい、との要望が出ます。難関大学への現役合格が求められる進学校では問題を難しくして「難問をクリアできる受験生」を選びたいからです。

特に、旧学習指導要領から調査書の内申が絶対評価になったため、全体にインフレになっており、内申で「本当にできる受験生」と「そこそこの受験生」との区別がつきにくくなったことは、学力検査を難しくしないと「選抜に影響をきたす」ことになるからです。

一方、難しくすると中堅前後までの各校では「入学後の指導で十分伸びそうな受験生」と「本当に基礎の基礎からやり直しが必要な受験生」との区別がつかないことになり、入学後の対応が難しくなります。

標準化・全県共通問題だけ、が原則になった埼玉県ではトップ校や進学校の「難化路線」が優先して平均点が下がっていったと思われます。

ちなみに、1都3県の偏差値の推移は以下のようになっています。