地域別、埼玉県公立高校入試情勢④

旧第8通学区域南部・北部

旧南部地域は「本当のトップ校」が地域内にはないため、

トップ校の越谷北・普通、同・理数、2番手校越ヶ谷とも人気は安定しています。

越谷北は前後期とも来春の合格ラインに大きな動きはなさそうですが、

越ヶ谷は募集定員減のため、前期は注意が必要でしょう。

後期の合格ラインがやや上がるかもしれません。

中堅前後から中上位校にかけては、越谷南・普通と越谷西の人気が

上がっているようです。

前期の合格ラインは若干上がるかもしれません。

後期は「絶対公立」の受験生が、越谷北や越ヶ谷から流れ込む可能性もあるため、

合格ラインが少し上がるかもしれません。


越谷南の外国語はやや人気が低迷しているようですが、

定員枠が小さいこともあって、前期の合格ラインは下がらないでしょう。

後期はやはり他校からの「絶対公立」の受験生で、

合格ラインが上昇する可能性があります。草加南の外国語も同様にやや人気が下火です。

特に外国語系の学科やコースは、通常の普通科での語学指導が充実してきたことから、

以前よりも人気は下がっているようです。

ただ、越谷南同様、人気が低迷しても前期の合格ラインは下がらないでしょう。

後期はむしろ上がる可能性もあります。

草加南・普通と草加、草加東、越谷東は今春並みの人気で、大きな変化はありません。

越谷東は国際文化の募集を停止しますが、普通科に影響は出ていないようです。

草加東は募集定員減のため、前期は合格ラインが少し上がる可能性も出ています。

他の3校は今春と大差なさそうです。

後期は他校同様、「絶対公立」の受験生で合格ラインがやや上がるかもしれません。

草加東は要注意でしょう。



中堅校までの各校では草加西、八潮、松伏、三郷とも、草加や越谷東などと同様、

人気に変化はないようです。

草加西は募集定員減のため、前期の合格ラインが少し上がるかもしれませんが、

他校は今春並みと思われます。

後期は公立人気が高いことを考えると合格ラインは上がると思っていた方が良さそうです。

八潮南、三郷北、そして募集停止が延期になった吉川は少々人気が低迷しているようで、

八潮南と吉川は男子、三郷北は女子の低迷が目立ちます。

三郷北は募集定員減ですから、少々人気が蔭っても前期の合格ラインは下がらず、

むしろ若干上がる可能性ありますが、八潮南と吉川は合格ラインが

やや下がるかもしれません。

後期は、3校とも他校が厳しい公立志向受験生の流入が見込まれ、

合格ラインが上がる可能性があります。



旧北部地域では、春日部の人気に変化はなく、前後期とも今春並みの

合格ラインになりそうです。

春日部東・人文は人気が上がっているようです。

定員が少ないこともあって、前期の合格ラインはやや上がるかもしれません。

後期は春日部などからの「絶対公立」の受験生の流入も見込まれるため、

合格ラインはやや上がるかもしれません。

同校・普通と、春日部女子・普通、同・外国語、杉戸、女子校の久喜は今春並みの人気です。

前期の合格ラインも今春並みでしょう。

春日部女子、杉戸、久喜の後期は、ワンランク上の他校に前期不合格だった

「絶対公立」の受験生が流れ込みそうです。

合格ラインは少し上がるかもしれません。春日部東・普通は今春並みでしょう。

総合学科の久喜北陽も今春並みの人気ですが、募集定員減のため、

注意した方が良いでしょう。



岩槻は普通の人気がやや低下、国際文化は少し上がっているようです。

前期は普通が若干下がり、国際文化がやや上がるかもしれません。

国際文化の後期は定員が少ないこともあって、敬遠する受験生も見られます。

合格ラインは今春並みでしょう。

普通はやはり「絶対公立」の受験生が流れ込みそうです。

合格ラインは少し上がるかもしれません。

今春公立再編成で開校した蓮田松韻は人気上々のようです。

来春に向けても前期の合格ラインはやや上がるかもしれません。

同じく今春開校の栗橋北彩も人気を維持しているようです。

前期の合格ラインは今春並みでしょう。

両校とも後期は他校から流入の受験生で合格ライン上昇が見込まれます。



鷲宮、庄和、白岡、宮代、岩槻北陵はやや人気が低迷しているようです。

鷲宮、白岡、宮代は女子の、庄和と岩槻北陵は男子の人気がいま一つです。

鷲宮、庄和、白岡は募集定員減ですので、

前期の合格ラインは下がらないでしょう。

宮代、岩槻北陵はやや下がるかもしれません。

後期は他校同様、合格ラインが上がる可能性があり、定員減の3校は要注意でしょう。