2011年度埼玉県高校入試進路希望結果

2010年度埼玉県高校入試進路希望結果

埼玉県から、来春の中学3年生の10月1日現在の進路希望結果が発表されました。

まず、卒業予定者数 64,626人ですが、 昨年が久しぶりの「人口増加の年」でしたが、

今年は約3,500名の大幅減少です。



東京など、首都圏各都県も減少していますが、 東京などが一昨年よりは多いのに対し、

埼玉では一昨年よりも 約1,000名少なくなっています。

高校進学希望者数も3,000名あまりの減少です。

進路希望未定者も減っていますが、率では4.7%から4.1%に減少しています。



進学希望先の率で見ると、 目立つのは全日制公立高校希望率が減少し、

県内私立高校の希望率が上昇していることです。

昨年は県内・県外私立高校希望率のみが下がっていましたが、

今年は県外(私国立の場合はほとんど都内)が昨年並みで、

一層県内私立志向が目立ちます。


目立つ私立志向


この全日制公立志向が下がり、県内私立志向が高まったこと については、

2つの理由が考えられます。

まず、今春の公立高校入試が大規模な改革の年で、「猫も杓子も公立へ」

というムードが生まれていて、民主党の公約であった「公立高校無償化」

への期待感もあり、公立高校の実勢人気以上に公立希望者が増えたことです。

このため、学校研究を深めないまま入試に突入し、合格したものの、

いざ入学しようとして学校の実情を知って驚いた、といったケースが

特に中堅レベルの公立高校を中心に、いくつもあったことです。

中には、公立高校合格発表後の併願受験生の

手続き〆切りギリギリの時点になって「やはり私立高校に入学したい」と、

公立高校合格を辞退したケースもあったようです。

それが、入試改革2年目を迎え、冷静に高校のことを考える受験生が

増えてきたのでしょう。



もう1つは就学支援金です。

公立高校無償化と同時に私立高校生にも援助を、というわけで、

年間11万8800円(低所得層には割増あり)の学費支援が実施され、

さらに各都県が独自で上乗せする制度が今年度からスタートしています。

埼玉県ではモデル計算で年収609万円まではかなり手厚い支援になっています。

こうした支援制度は、国の制度も含め、

今春の入試の時点ではまだ正式決定には至っていませんでした。

特に県独自の上乗せ分が公表されたのは春になってからです。

したがって、今回ははじめから制度をあてにして

学校選びができるようになっています。

埼玉の場合、私立中高協会が熱心に学費支援のキャンペーンを行ったことも、

制度の浸透に役立っています。



また、忘れてはならないのは、県独自の上乗せ分は

県内私立高校のみを対象としていて、都内など、隣接都県の私立高校は

対象になりません。

もちろん国の制度の11万8800円は出ますが、年収500万円までは36万円、

年収609万円までは24万円という、県独自の上乗せ分は十分魅力的でしょう。

こうした点からも「県内私立志向」が高まっていると言えます。