【熊谷市報3月号をご覧くださった方へ】
エール学院ホームページにご訪問いただきありがとうございます。
熊谷市報2010年3月号の27ページに掲載されている
エール学院の広告の中の問題「全国学力テストの問題」
の解答・解説はこちらでさせていただいています。
「何のこと?」という方もいらっしゃると思うので、問題を載せてみます。
正解はこちら
正解は、(2)です。
気になる正答率は17.8%で、(1)を選んだ人は1.3%、(3)は49.2%、(4)は30.6%
最多の誤答だった(3)の教科書の表紙は、近い感じもしますが
(4)教室の床面積は最も遠い答えなのに30.6%の方が選んでいます。
今のお子様方は、計算などの問題はできるのですが、
重さや面積といった量の感覚が乏しいと言えましょう。
【なぜこのような結果になったのでしょうか?】
子どもの量感が育っていないのは、生活体験が乏しくなっているから
という意見があがっています。
計算練習、ドリルなどに終始して、学習したことが生活とつながっていない
ということだと思います。
数字と実体・量感とが結びついていないのですね。
また、この問題は面積の量感だけでなく、
長さの量感と面積の公式の応用でもあります。
例えば、15cm×10cm= と言えば間違える人はいないのに
150平方センチメートルは何センチ×何センチか、ということが思いつかないのです。
応用力が乏しいということになります。
これでは社会に出た時に、役立つ知識になっていませんね。
【これから求められる力は】
既に学校教育の中では、新指導要領の移行措置がスタートしています。
この新指導要領の中では「単に計算ができる」だけでなく
「実際の生活と結びつける力」を重視しています。
これが「生きる力」へとつながっていくんですね。
実際、22年度の埼玉県公立高校入試問題でも、応用力や思考力がないと
解けない問題が増えていました。
【同じく正解率が低かった問題は?】
↑の問題と同様に全国学力テストの中でも正解率が低かった問題を
もう1例示してみますので、こちらもお子様と一緒にやってみてくださいね。
問題:約1kgの重さのものを、下の(1)から(4)までの中から1つ選んで、
その番号を書きましょう。
(1)空のランドセル1個の重さ (2)1円玉1枚の重さ
(3)5段のとび箱全体の重さ (4)ハンカチ1枚の重さ
さて、正解はこちら
正解は(1)です。
この問題の正答率は65.8%で、
(2)を選んだ人は4.8%、(3)は25.5%、(4)は3.1%という結果だったそうですよ。
1kgは意外と生活の中に多いので、スーパーに買い物に行った際に
小麦粉や砂糖、1リットルのおしょうゆ等を持ってみて
感覚をつかんでおくのもいいですね。