小学生のうちに解決しておくべき3つの課題とは?

突然ですが以下の質問が自分のお子さんにあてはまるか答えてみてください。
(○×です。)
1)30分以上同じ作業を続けられる。
2)辞書を使うことが多い。
3)夏休みの宿題をはやめに終わらせている。
4)宿題はいわれなくても自分からやっている。家のお手伝いをすることがある。
5)疑問点があるとよく質問をする。


さて上の質問のうちいくつ○がありましたか?最低でも3つ○がないと要注意です。
上の質問は小学生のうちに身に付けないければないらない最低限度の生活習慣です。
実はこの習慣が今後の学力アップに大きな関係があるのです。

先ほどの質問は次のようなことを意味しています。
(1)集中力の持続
(2)自己解決能力・自学自習
(3)計画性
(4)自主性
(5)好奇心

上の5つは一般的に幼児から小学生までに身につくと言われています。皆様のお子様はいかがでしょうか?
最近、小学生のお母様方からのご相談の中で一番多いのは「うちの子はまったく家で勉強しないんですよ。いくら言っても聞かないんです。まったく困りますよね。」などという質問が多いです。上にあげた5つの項目が身についていないから起こってしまったと考えられます。

この5項目をきちんとみたしていないと次の3つのことが起こると考えられます。
(1)学習習慣がつかない。
(2)学力が定着していないため、小学高学年を境に学力が下降気味になる。
(3)わからない点、疑問の点について自分で調べたり、質問したりということができず、すぐに投げ出してしまう。無気力になる。

この3つは中学入学前の小学生のうちに解決しているべき問題です。そうでないと、中学に入り、定期テスト前に無理やり知識を詰め込むことになります。いわゆる「詰め込み学習」です。テストが終わったらすっかり忘れ、その結果基礎学力が定着せず、成果が出ないという、最近よく見られる現象になってしまいます。無理つけた学力は瞬間的なものにすぎず、いずれは忘れてしまうことになりますよね。

だいぶ先の話になりますが、以前は、高校3年生になってから本格的に勉強を始めても、大学受験に間に合う生徒も多くいました。これは小学生のうちに家庭学習の習慣が身についており、基礎学力があったからこそ成し得たことです。旧指導要領では、現指導要領より授業時間も長かったですし、毎日宿題をきちんと出している先生も多かったはずです。ですから学校の授業と宿題だけでも、家庭学習の習慣や、基礎学力が身につく生徒が多く、あとになって「詰め込み学習」をしてもなんとか間に合うことができたのです。
しかし現在、いわゆる「思考力」を問う問題が多くなってきており、にわか仕込みの「詰め込み学習」では対応できなくなってきています。

今まで述べてきたように、小学生のうちに身に付ける5つのポイント
(1.集中力の持続 2.自己解決能力・自学自習 3.計画性 4.自主性 5.好奇心)ができていないと高学年以降の勉強が大変難しくなってくることは分かっていただけましたでしょうか?

エールの教育理念は自力で学習できる生徒を育てることにあります。
この目標を一番達成しやすいのは小学生からの学習なのです。
小学生のうちは素直で、親の言うことを聞きやすい状況にあります。また、中間テスト・期末テストのような定期テストに追われることもありません。部活動などで時間を拘束されることもありません。自分のペースで自分の興味に基づいて学習することも出来ます。
中学生や高校生になって困ってから塾に通わせる方も多いのですが、小学生のうちにしっかりとやり方を身に付けておけば、最も高い効果が得られるのです。

中学に入ってからの一年間と小学生のうちの一年間ではその効果が全く違います。